ブラッド・オブ・ドーンウォーカーを約6時間プレイした結果から、どういった人が買うべきかなどをまとめました。
『ブラッド・オブ・ドーンウォーカー』は、吸血鬼を主人公にしたダークファンタジー系オープンワールドRPGです。
約6時間ほど序盤をプレイした段階では、「既存のオープンワールドRPGをベースにしつつ、時間制限と大量の分岐によって独自性を出している作品」という印象が強いです。
特に面白いのが、単純に広い世界を自由に探索するだけではなく、「限られた時間の中で何をするか」を考えながら行動するシステムです。
一方で、日本語版では流血や残虐表現などに規制が入っているため、吸血鬼を題材にした作品としては少し違和感を覚える部分もあります。
戦闘は意外と面白い

序盤でまず好印象だったのが戦闘です。このゲームでは方向指定型の戦闘システムが採用されており、攻撃する方向を意識しながら敵と戦います。最初は少し戸惑いますが、実際に触ってみるとそれほど難しくありません。
パリィや回避、各種アビリティなども用意されているため、単純に攻撃ボタンを連打するだけの戦闘にはなりにくく、敵の動きを見ながら戦う楽しさがあります。
また、剣だけでなく爪を使った近接攻撃や、吸血鬼らしい「シャドウステップ」による瞬間移動などもあり、普通の人間を主人公にしたRPGとは違った戦い方ができます。
設定からオートガードを利用できるため、アクションが苦手な人でも比較的プレイしやすいのもポイントです。
時間システムがこのゲーム最大の特徴

6時間程度のプレイでもっとも印象に残るのが、時間経過とクエストの関係です。このゲームではクエストを進めたり、特定の行動をしたりすることで時間が経過します。
そのため、「とりあえずクエストを全部受注しておこう」という一般的なオープンワールドRPGの感覚でプレイすると、思わぬ問題が起こります。
時間が経過して昼から夜になることで、クエストが失敗したり、NPCの運命が変わったりすることがあるためです。
ただし、これが単純なストレス要素になっているわけではありません。
- 「今回はこのクエストを優先しよう」
- 「このイベントは後回しにしよう」
と考える必要があるため、プレイヤー自身が行動を選択している感覚がかなり強くなっています。
すべてを回収できないのが面白い
このゲームの特徴として、1回のプレイですべてを体験できないという設計があります。
あるクエストを優先すれば別のイベントを逃してしまったり、誰かを救えば別の人物の運命が変わったりする可能性があります。
つまり、
「全クエストクリア」
「全NPC救済」
「全報酬回収」
を目指すゲームではありません。
むしろ、「自分のプレイでは何を選択するのか」を楽しむゲームです。
この仕組みによって、2周目以降に、今度は別の選択をしてみようという目的が生まれます。オープンワールドでありながら、周回プレイとの相性がかなり良いタイプだと感じられます。
分岐の多さはかなり期待できる

クエストには複数の分岐が用意されており、単純に「敵を倒して報酬をもらう」というタイプのクエストだけではありません。プレイヤーの選択によって、その後の展開や登場人物の運命が変わっていくタイプです。
そのため、ストーリーを重視する人にとってはかなり魅力的な要素です。
特に、
- NPCを助けるか見捨てるか
- クエストをいつ進めるか
- どの人物を優先するか
- どの選択肢を選ぶか
といった判断がゲームプレイそのものに組み込まれています。
オープンワールドとしては少し荒さもある
広大なオープンワールドを実現している一方で、移動やインタラクトなどの操作には少し雑に感じる部分があります。
最近の大作オープンワールドと比較すると、細かい部分の作り込みには粗さを感じる可能性があります。
ただ、それ以上に世界観やストーリーへの没入感が強いため、プレイしているうちに多少の粗さが気にならなくなるタイプの作品です。
日本語版の規制はかなり気になる
個人的に最も残念に感じやすいポイントが、日本語版の表現規制です。このゲームは吸血鬼をテーマにしているため、血や残虐表現は世界観を構成する重要な要素です。
ところが日本語版では戦闘中の流血表現がかなり抑えられており、敵を斬っても視覚的な血のエフェクトがほとんどありません。
音などから攻撃の手応えは感じられるものの、吸血鬼が戦っているのに血がほとんど出ないという違和感につながりやすいです。
もちろん過度な残虐表現を求めているわけではなく、作品の世界観と表現の一貫性という意味で気になるポイントです。
また、一部イベントでも本来の演出と規制後の表現に違和感を覚える可能性があります。
6時間プレイ時点での評価
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 世界観 | 非常に良い |
| グラフィック | 良い |
| 戦闘 | 良い |
| 探索 | 良い |
| ストーリー | 期待できる |
| 分岐システム | 非常に面白い |
| 時間システム | 独特で面白い |
| 操作性 | やや粗い |
| 表現規制 | 気になる |
| 周回プレイ | 相性が良い |
こんな人にはおすすめ
『ブラッド・オブ・ドーンウォーカー』は、特に以下のような人に向いています。
- オープンワールドRPGが好き
- ダークファンタジーが好き
- 吸血鬼ものが好き
- スカイリム系の探索が好き
- ウィッチャー系のクエストが好き
- ストーリーの選択肢を重視する
- NPCの生死や運命が変わるゲームが好き
- 何周もして別ルートを見たい
- 自分で行動の優先順位を決めるゲームが好き
逆に、
- 1周ですべてコンプリートしたい
- クエスト失敗が嫌い
- NPCが死亡する展開が苦手
- 時間制限を気にせず自由に探索したい
- 日本語版の表現規制が気になる
という人は注意したほうがいいでしょう。
総評
6時間程度のプレイでも、このゲームの最大の魅力はかなり明確です。それは「時間」と「選択」をゲームシステムそのものに組み込んでいることです。
普通のオープンワールドなら、マップを隅々まで探索してクエストを全部消化する遊び方ができますが、このゲームでは必ず何かを犠牲にすることになります。
そのため、「自分は何を優先するのか」を考えながらプレイすることになります。
この設計がダークファンタジーの世界観とも相性が良く、独自性のあるオープンワールドRPGに仕上がっています。
一方、操作性の粗さや日本語版の表現規制など、気になる部分もあります。
総合すると、約6時間の序盤プレイ時点では「万人向けの完成された大作」というより、「粗さはあるものの、独自のゲームシステムが非常に魅力的な意欲作」という評価です。
特に「選択によって世界やキャラクターの運命が変わるゲーム」が好きなら、かなり注目する価値のある作品だと思います。




















