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Veterumはつまらない?ストーリーネタバレ考察も

「Veterum」はSteamでの早期アクセスが始まったばかりの本作ですが、ターン制ストラテジーファンの間で「隠れた名作になる予感」とじわじわ話題になっています。「Battle Brothers」のような硬派な傭兵団運営シミュレーションに、ハイファンタジーの魔法や多様な種族要素を足したような作品です。

しかし、早期アクセス特有の粗さや、情報の少なさから「すぐ飽きるのではないか?」「つまらないのでは?」と購入を躊躇している方もいるはずです。そこで今回は、実際のプレイヤーの声を参考にしつつ、本作のストーリーやシステムを深掘りし、その魅力を徹底的に考察していきます。

Veterumのストーリー

本作の舞台は、古代の荒野が目覚め、狂気の預言者たちが世界の終末を叫ぶ混沌としたファンタジー世界です。プレイヤーは「ゲートキーパー騎士団(Order of the Gatekeepers)」の最後の軍勢を率いる指揮官となり、迫りくるカオスを食い止めるという重責を担います。

物語の鍵となるのは、単なる勧善懲悪ではなく、種族間の軋轢や協力関係が描かれている点でしょう。あなたの軍旗の下に集うのは人間だけではありません。頑強なドワーフ、神秘的なエルフ、そして半野生のトゥラン(豚人のような種族)など、多種多様な種族が仲間になります。しかし、彼らは必ずしも互いに仲が良いわけではありません。種族間の不和を抱えながらも、共通の敵に立ち向かうために結束しなければならないのです。

また、本作はオープンワールド形式を採用していますが、明確なストーリーキャンペーンが存在します。血の教団による生贄の儀式や、世界を覆う闇の謎を解き明かすために、各地を巡ってクエストをこなし、レアなアーティファクトを探し出す冒険が待っています。サンドボックス的な自由度と、目的のある物語進行が融合しており、プレイヤーだけの「救世の物語」を紡ぐことができるのです。

Veterumはつまらない?

結論から言えば、本作は「硬派なシミュレーションRPGが好きだが、理不尽な高難易度で時間を浪費したくない人」にとっては非常に面白い作品です。一方で、洗練されたUIや派手な演出を求める人には、現時点では「つまらない」「不親切」と感じる部分があるかもしれません。

プレイヤーの評価から見えてくる、このゲームが「面白い」とされる理由は以下の通りです。

  • 「お父さんモード」が可能:ある海外レビュアーが「疲れた大人に最適」と評しているように、難易度調整が非常に細かく設定できます。敵の強さや命中率、報酬の量などを自分好みに変更できるため、歯ごたえのある戦略性を楽しみつつ、理不尽な全滅で時間を無駄にすることがありません。
  • 多様な種族と魔法:「Battle Brothers」と比較されることが多いですが、本作には魔法やファンタジー種族が豊富に登場します。ネクロマンサーやエントなどを自軍に組み込めるため、編成の自由度が非常に高く、毎回違った戦略を試せるのが魅力です。
  • 開発者の熱意:「Warbanners」を開発したチームによる新作であり、前作の良さを引き継ぎつつ、より戦略的に進化しています。

逆に、不満点として挙げられる要素もあります。

  • UIの不便さ:装備の変更や部隊の管理において、クリック数が多くなる傾向があります。特定の敵に合わせて装備を変える際など、操作が煩雑に感じることがあるでしょう。
  • 翻訳の壁:日本語化ツールを有志が作成してくれていますが、公式日本語化はまだ準備段階です。独特な古風な英語表現が使われているため、原文で読むには少しハードルが高いかもしれません。

総じて、システム自体は奥深く中毒性が高いものの、早期アクセス特有の「粗削りな部分」を許容できるかどうかが、評価の分かれ目となります。

Veterumの考察

ここでは、Veterumのゲームシステムがいかに戦略シミュレーションとして優れているか、そして今後の可能性について考察します。このゲームの真髄は、「環境利用」と「カスタマイズ性」にあります。

まず、戦闘システムが非常に緻密です。単に攻撃し合うだけでなく、以下のような環境要素が勝敗を分けます。

  • 天候と視界:雨や夜間は視界が悪くなりますが、魔法で雨を降らせたり、火を放って照明を確保したりできます。アンデッドなど夜目が利く敵と戦う際は、戦場を明るくすることが重要です。
  • 地形の変化:川を凍らせて渡ったり、木を切り倒してバリケードを作ったりと、戦場そのものをプレイヤーが有利なように作り変えることが可能です。
  • 部隊の士気と疲労:ユニットにはHPだけでなく、士気や疲労度が設定されています。強力な敵でも、士気をくじけば敗走させることができますし、長期戦になれば疲労でパフォーマンスが落ちます。

さらに特筆すべきは、ゲーム内に「ユニット・マップエディタ」が搭載されている点です。これは単なるおまけ機能ではありません。

  • 自分だけのバランス調整:「このユニットの見た目は好きだけど弱すぎる」と感じたら、ステータスやスキルを自分で強化できます。もちろん強くしすぎればゲームバランスが崩壊しますが、プレイヤーが自分の理想とする軍団を作り上げるための究極の自由が与えられていると言えます。

現在は早期アクセスですが、開発者はユーザーのフィードバックに積極的に対応しており、公式による日本語対応も予定されています。有志による日本語化MODも既に存在するため、日本のSRPGファンにとっても参入障壁は低くなりつつあります。「Battle Brothers」や「Heroes of Might and Magic」のようなゲーム性を好みつつ、よりファンタジー色の強い世界観を求めている層にとって、本作は長く遊べる相棒となる可能性を秘めています。

まとめ

Veterumは、王道のターン制ストラテジーに環境利用や多様な種族要素を加え、現代のプレイヤーに合わせて遊びやすく調整された良作です。ストーリーは終末世界を救うという王道ながら、種族間の対立や協力という深みを持たせています。

最後に、このゲームの特徴をまとめます。

  • 戦略の深さ:天候、地形、照明、士気など、考慮すべき要素が多く、戦術を考える楽しさがあります。
  • 柔軟な難易度:「Battle Brothers」のような厳しさを求める人も、サクサク進めたい人も、設定で自分好みに調整可能です。
  • 高いカスタマイズ性:ユニットエディタを使えば、気に入った兵種を強化して使い続けることもできます。
  • 早期アクセスの粗さ:UIやバグなど未洗練な部分はありますが、開発の対応は早く、今後の改善が期待できます。

もしあなたが、「最近のゲームは簡単すぎる」あるいは逆に「昔のような骨太なゲームがしたいが、時間がない」と悩んでいるなら、Veterumは最適な選択肢になるでしょう。自分だけの最強の異種族混成騎士団を作り上げ、迫りくるカオスから世界を救う旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

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