BLACK SOULS IIのストーリーネタバレあり!つまらない?エンディング回収考察も

BLACK SOULS II

BLACK SOULS IIは、あのかわいらしい童話の世界を真っ黒に染め上げた、狂気と絶望のRPGです。前作を凌駕するボリュームと、プレイヤーの精神を直接削ってくるような演出が話題を呼んでいます。「不思議の国のアリス」をモチーフにしつつも、そこに待っているのは夢のような冒険ではなく、血と狂気に満ちた「醜い大人の世界」です。

一見するとツクール製のレトロなRPGに見えますが、その中身はフロム・ソフトウェア作品のような「死にゲー」の魂と、ラヴクラフト的な恐怖が融合した怪作。今回は、そんな本作のストーリーのネタバレを含みつつ、このゲームがつまらないと言われる理由や、独自の考察について深掘りしていきます。

BLACK SOULS IIのストーリー

本作の舞台は、誰もが知る「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」を原作とした世界です。しかし、そこは絵本のようなメルヘンな場所ではありません。プレイヤーはこの狂った世界を探索し、45人以上ものヒロインたちと出会いながら、物語の核心である「アリス」を探す旅に出ます。登場キャラクターも白ウサギやチェシャ猫、ハートの女王といったおなじみの面々ですが、彼女たちは一癖も二癖もある少女の姿で現れ、プレイヤーを誘惑、あるいは殺害しようと待ち受けているのです。

ストーリーにおける最大の特徴は、プレイヤーの選択が世界そのものを変質させてしまう「SEN値(正気度)」のシステムでしょう。この世界では、なんとすべてのNPCを殺害することが可能です。しかし、無益な殺生を行えば行うほど、主人公のSEN値は減少していきます。正気を失うにつれて、以下のような現象が発生し始めます。

  • 楽しげなBGMが聞こえなくなり、無音や不快な音が響く
  • 住民たちの言葉が理解不能な言語に文字化けする
  • 本来そこにはいないはずの「有り得ないもの」が視界に映るようになる

このように、単にアリスを探すだけの物語ではなく、プレイヤー自身の精神が試されるのが本作のストーリーです。美しいマップを自由に探索できるオープンワールド形式でありながら、どこへ行っても逃れられない閉塞感と狂気。何度も死亡し、篝火で蘇りながら、この「最狂」の物語の結末を解き明かすことになります。マルチエンディングシステムが採用されているため、あなたの選択次第で物語は予想もしない方向へと転がっていくでしょう。

BLACK SOULS IIはつまらない?

一部で「つまらない」「進行不能」といった声が上がることがありますが、これには明確な理由があります。まず、このゲームを楽しむための最大のハードルとして、パッチの適用という作業が存在する点です。Steamなどのプラットフォームで購入した後、公式サイト等から適切なパッチを当てなければ、最初のボス以降に進めない、あるいは本来のイベントが発生しないという仕様になっています。これを知らずにプレイしたユーザーからは、バグだと思われて評価を下げられるケースがあるようです。

また、ゲームの難易度と人を選ぶ作風も、好みが分かれる要因と言えます。

  • 容赦のない難易度:「ソウルライク」と称される通り、戦略性の高いATBバトルは常に死と隣り合わせです。
  • 回避不可能なゴア表現:成人向け要素のオンオフは可能ですが、残酷な描写(ゴア)は選択不可です。血やグロテスクな表現が苦手な人には苦痛でしかありません。
  • 精神的ストレス:レビューにもある通り、かわいいアリスを愛でるつもりで始めると、強い精神的負荷を受けます。

しかし、逆に言えばこれらの要素こそが、熱狂的なファンを生み出している理由でもあります。「つまらない」のではなく、「人を選びすぎる」というのが正しい評価かもしれません。パッチを当て、この独特な「死にゲー」の作法を理解したプレイヤーにとっては、唯一無二の傑作となり得ます。探索の自由度、豊富な装備やスキル、そして散りばめられたダークなテキスト群は、刺さる人には深く突き刺さるのです。「ガキ向けのお話」ではない、容赦のない体験を求めているかどうかが、評価の分かれ目となるでしょう。

BLACK SOULS IIの考察

本作の考察において重要なキーワードとなるのが、「大人の世界」と「繰り返される悪夢」です。レビューなどでも触れられている通り、本作は童話をベースにしながらも、「ここは醜い大人の世界だ」という強烈なメッセージを突きつけてきます。これは単なるブラックジョークではなく、主人公やプレイヤーが「無垢な子供時代(=童話)」を喪失し、残酷な現実(=大人になること、または性的・暴力的知識を得ること)に直面しているメタファーとも受け取れます。

また、前作「BLACK SOULS」からの繋がりも考察の重要なポイントです。

  • 円環する世界:篝火による復活や周回要素は、この悪夢が永遠に続くループであることを示唆しています。
  • 外部の神々の干渉:クトゥルフ神話を彷彿とさせる「SEN値」や「狂気」の概念は、この世界が単なる夢ではなく、上位存在によって操られている箱庭であることを匂わせています。
  • 特定のNPCの存在:ユーザーレビューで言及される「トカゲ」のような独特なキャラクターは、シリアスな世界における異物であり、同時にこの世界の歪さを象徴する存在です。

アリスを探すという行為自体が、実は「終わってしまった幸せな時間」への執着であり、それを追い求める過程で狂気に陥っていく……という解釈も可能です。グリム童話の原典が残酷であるように、本作もまた、物語の裏側に隠された人間の業や欲望を暴き出そうとしているのではないでしょうか。足元にある血痕一つにも意味があり、アイテムのテキスト一つ一つが世界の謎を解く鍵となっています。

まとめ

BLACK SOULS IIは、単なるアダルトRPGの枠に収まらない、非常に奥深く、そして恐ろしい作品です。「不思議の国のアリス」の世界観を借りて描かれるのは、狂気と絶望、そして極上のダークファンタジーです。かわいらしい絵柄に騙されてプレイすると痛い目を見ますが、その先にあるカタルシスは他のゲームでは味わえません。

最後に、これからプレイする方へいくつかのアドバイスをまとめておきます。

  • パッチの導入は必須:これがないとゲームとして成立しない箇所があります。必ず事前に確認しましょう。
  • 精神状態に注意:ホラーや鬱展開に耐性がない時は、プレイを控えたほうが無難です。
  • 探索を諦めない:難易度は高いですが、レベルを上げ、装備を整えれば道は開けます。

もしあなたが、普通のRPGに飽き足らず、脳を揺さぶられるような体験を求めているのであれば、この「狂気の世界」への扉を叩いてみてください。ただし、その代償としてSAN値(正気度)が削られてしまっても、誰も責任は取れませんが……。

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