Galaxy Tab S12 UltraとS12+を実際に使って感じたのは、大画面の使いやすさとGalaxyスマートフォンとの連携が、大きな魅力だということです。
Sペンでメモを取ったり、複数のアプリを並べたり、スマートフォン内の写真を開いて編集したりと、タブレットを仕事や創作に活用しやすくなっています。
一方で、気になったのは価格です。動作は快適ですが、前作から大きく変わっていない部分もあり、価格に見合う使い方ができるかは慎重に考えたいと感じました。
大画面のUltraと、扱いやすいS12+
| モデル | 画面サイズ | 使って感じた特徴 |
|---|---|---|
| Galaxy Tab S12 Ultra | 14.6インチ | 映画や複数アプリの表示で、大画面のメリットを感じやすい |
| Galaxy Tab S12+ | 12.6インチ | 持ち運びと作業のしやすさを両立しやすいサイズ |
Ultraは、画面の大きさが印象的でした。横長の画面で映画を楽しむ用途と相性が良く、複数のアプリを並べても作業スペースを確保しやすいです。
本体は薄く、大きさのわりに軽く感じました。画面の迫力を優先するなら、Ultraの魅力は大きいと思います。
ただ、私がサイズ感で気に入ったのはS12+です。外へ持ち出して仕事に使うことを考えると、こちらの方が取り回しやすく感じました。
動作は滑らかで、基本性能に不満は少ない
両モデルともDynamic AMOLED 2Xディスプレイと、MediaTek Dimensity 9500を搭載しています。
実際に操作しても動きは滑らかで、快適に使えました。明るいディスプレイも、大画面の見やすさにつながっています。
主な仕様と性能の変化は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ディスプレイ | Dynamic AMOLED 2X |
| 表示機能 | シームレスVision Booster |
| 輝度 | 1,600nits |
| チップセット | Dimensity 9500 |
| 製造プロセス | 3nm |
| 前年比の性能向上 | NPU 61%、CPU 17%、GPU 19% |
| 冷却機構 | 3Dベイパーチャンバー |
| 充電 | 45Wの超急速充電2.0 |
| スピーカー | 4チャンネルのクアッドスピーカー |
AnTuTuバージョン12で確認したスコアは、3,228,223でした。
ただし、このスコアだけで長時間のゲーム性能や発熱まで判断することはできません。今回の使用では、操作の滑らかさが特に印象に残りました。
前作と比べた主な変化は、処理性能とスピーカー周辺です。ディスプレイや基本的な使い勝手には、前作と共通する部分も多く感じました。
SペンとSamsung Notesが便利
Sペンは付属しているため、別途購入せずに手書きメモやスケッチを始められます。書き心地も良く、Galaxy Tabらしい魅力を感じた部分です。
Samsung Notesでは、ペンを画面へ近づけてボタンを押すとパレットを呼び出せます。手書きの作業を進めながら、必要な機能へアクセスしやすい点が便利でした。
手描きの絵をAIで整えられる
簡単に描いた車の絵を、クリエイティブスタジオで3D風に変換してみました。
説明文を追加しなくても車として認識され、元のラフな絵から見栄えの良い画像に変わったのは面白かったです。生成した画像はノート内で置き換えたり、大きさを調整したりできます。
投げなわトリミングも使えるため、画像の必要な部分を切り抜き、ノートの中へ配置する作業も進めやすく感じました。
録音と手書きメモを一緒に残せる
録音しながらメモを書くと、音声と筆跡を関連付けて記録できます。
試してみると、書いた内容と録音を一緒に振り返れる点が便利でした。気になった言葉を手書きで残しておけば、後から内容を確認しやすくなります。
音声の文字起こしも試しましたが、固有名詞には少し弱い部分がありました。文字起こしをそのまま使う場合は、名前や製品名を見直したいところです。
Samsung Notesには、要約、翻訳、自動フォーマットも用意されています。メモを整理する機能までまとまっている点は、仕事で使ううえでも魅力です。
Galaxyスマートフォンとの連携が使いやすい
Galaxyスマートフォンと組み合わせたときの便利さは、特に強く感じました。
タブレットで書いていたSamsung Notesのメモをスマートフォンで開き、そのまま確認できます。端末を行き来しながら、同じ内容を扱えるのが便利です。
ストレージ共有では、スマートフォン内の写真をタブレット側から開けました。写真を毎回転送しなくても確認でき、必要なものだけタブレットへコピーして編集できます。
ただ、写真が多い場合は、読み込みに少し時間がかかる場面もありました。
PhotoshopのAI編集は手軽で面白い
Photoshopでは、写真に対して「青空にして」と指示する編集を試しました。
実際に空の表現が変わり、文章で指示しながら画像を編集できる点に驚きました。細かな操作に慣れていなくても、編集を試しやすい印象です。
Sペンを活用した作業やCLIP STUDIOも含め、大画面で画像や絵を扱えることは、このシリーズの強みだと感じました。
Samsung DeXで複数の作業を進めやすい
Samsung DeXは、タブレット単体で使える点が便利です。外部ディスプレイがなくても、アプリをウィンドウ表示にして、パソコンに近い感覚で操作できます。
実際に使ってみると、左右へアプリを並べたり、ウィンドウを最大化したりする操作が分かりやすくなっていました。通常モードへの切り替えも扱いやすく感じました。
外部ディスプレイへ接続した際には、タブレット本体と接続先で別の画面を表示できました。本体でファイルを開き、もう一方で別のアプリを使うような作業にも対応できます。
通常モードの画面分割も便利
DeXを使わなくても、画面分割やポップアップ表示で複数のアプリを扱えます。
3分割表示や、再生中のポップアップを画面の端へ寄せる操作も試しました。大画面の中で表示を調整しながら作業できるのは、使いやすい点です。
また、「2番目の画面」機能を使えば、Windowsパソコンのサブディスプレイとしても活用できます。
Pro KeyboardはS12+との組み合わせが好印象
Pro Keyboardは、実物を確認して高級感が気に入りました。
特にS12+と組み合わせたときのサイズ感が良く、持ち運んで作業する用途に合いそうだと感じました。
ただし、キーボードについては長期間使い込んだ評価ではありません。今回、特に印象に残ったのは質感と組み合わせたときのまとまりです。
最も気になったのは価格の高さ
紹介された価格は、次のとおりです。
| モデル | ストレージ | 価格 |
|---|---|---|
| Galaxy Tab S12 Ultra | 256GB・グレー | 271,480円 |
| Galaxy Tab S12+ | 256GB | 227,480円 |
| Galaxy Tab S12+ | 512GB | 261,580円 |
Ultraの256GBモデルは、前作の19万円台から約8万円上がっています。S12+も含め、今回はさすがに高いと感じました。
Sペン、AI、スマートフォン連携、DeXを幅広く使うなら魅力があります。ただ、映画鑑賞やメモが中心なら、最新モデルの性能をどこまで必要とするか考えたいところです。
前作と似ている部分も多いため、価格を重視するなら、Tab S11シリーズも比較対象に入れたいと感じました。
パソコンの代わりに使うにはアプリの制限がある
DeXによって操作はパソコンに近づきますが、アプリまで同じように使えるわけではありません。
私が特に気になったのはMicrosoft Officeです。Android版は機能が限定されており、編集時に拡張フォントを使えない点が、用途によっては不便に感じました。
手書きメモ、写真編集、複数アプリを使った作業には便利です。一方、Officeを中心とした細かな文書編集まで任せたい場合は、必要な機能を確認しておきたいです。
私なら持ち運び重視でS12+を選びたい
両モデルを使って、Ultraは画面の迫力、S12+は扱いやすさが魅力だと感じました。
私が選ぶなら、外へ持ち出して仕事にも使いやすいS12+です。大画面で映画を楽しみたい人や、複数のアプリを広く表示したい人には、Ultraが合うと思います。
Galaxyスマートフォンとの連携、Sペン、Samsung Notes、DeXを活用するほど便利さを感じられる製品です。その一方で、価格とアプリの制限は、購入前にしっかり考えたいポイントでした。



















